AmazonのGPSR準拠ラベルに必要な表示内容とは?
- 必須:製造者名、住所、製品識別、EU責任者、警告表示
- 言語:販売国ごとの言語で安全情報を記載
- 表示場所:製品本体、包装、添付文書の順で優先
- Amazonは販売前に完全なGPSR準拠を要求
- 表示不足は返品や罰金の原因になる
サービス比較表
| 提供者 | 設立国 | 公表価格 | 価格に含まれるもの | 最適な対象 |
|---|---|---|---|---|
| EU Label Compliance | チェコ/EU | EUR 290/年(1市場)、EUR 590(3市場)、EUR 990(全市場)、7日間無料 | 印刷可能なラベル(PDF、SVG、PNG)、全必須表示、24のEU言語、永久製品コード&公開記録、迅速納品 | 多製品・多市場の製造者、輸入業者、販売業者 |
| Webinterpret出典 | アメリカ合衆国 | 要問い合わせ | EU責任者、製品名、製品情報QRコードを含むGPSR準拠ラベル | QRコード付きのワンストップソリューションを望むAmazon販売者 |
| GPSR-Sofort出典 | ドイツ | 製品あたり9ユーロ(税抜) | 印刷可能なラベル&添付文書、安全情報、CSV形式のラベルテキスト | 少数製品の小規模販売者、単品注文向け |
| EUProof出典 | ドイツ | 要問い合わせ | 第9条・19条に準拠したGPSRラベル、EU・非EU製造者向けテンプレート | 個別要望やコンサルティングが必要な企業 |
価格は各社のウェブサイトに2026年11月2日時点で掲載されたもので、特記なき限り税抜です。各行に出典へのリンクがあります。
GPSRラベルの法的要件(条文付き)
規則(EU)2023/988(GPSR)は、EU市場のほぼ全ての非食品消費財の表示に関する基本法です。Amazon販売者に重要な要件は複数の条文に示されています:
- 第9条第5項:全製品に型番、ロット番号、シリアル番号などの製品識別を表示し、消費者が見やすく読めること。製品本体に表示できない場合は包装または添付文書に記載可。
- 第9条第6項:製造者の名称、商号またはブランド名、郵送および電子メールアドレスを記載。ウェブサイトだけでは不十分。表示場所は製品→包装→添付文書の順。
- 第16条第3項:EU外から輸入される製品にはEU内の責任者の氏名と連絡先(住所含む)を記載。欠如すると通関で止められる。
- 第9条第7項:説明書や安全情報は販売国の消費者が理解できる言語で提供。言語は加盟国が指定。Amazonでは通常24のEU公用語全てをカバーする必要がある。
- 第19条:販売者は販売前に必須表示の有無を確認する義務がある。
必須表示は選択肢ではなく厳格な優先順位に従う。違反すると返品、罰金、Amazonでの販売停止リスクがある。
適切な業者の選び方
GPSR準拠ラベルの業者選定は、製品数、対象市場、必要言語、納期、価格体系など複数要素で決まります。業者ごとに価格に含まれる製品数・市場数、全EU言語の警告表示の有無、修正対応の有無が異なります。
| 提供者 | 含まれるもの | 含まれないもの | 追加費用 |
|---|---|---|---|
| EU Label Compliance | 全必須表示、24言語、永久コード、PDF/SVG/PNG、公開記録 | 製品テスト、CE、EPR/WEEE、法務相談なし | なし(年額固定) |
| Webinterpret | GPSRラベル、EU責任者、QRコード | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| GPSR-Sofort | ラベル、添付文書、CSVエクスポート | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| EUProof | GPSRラベル、テンプレート | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
多数製品・多市場の場合は定額制(例:EU Label Compliance)が割安。少数製品の小規模販売者は単品価格(例:GPSR-Sofort)が適する。全24言語の警告表示対応や印刷可能ファイルの納期、修正対応の有無を確認しよう。修正が有料か無料かも重要。
価格に含まれるもの・含まれないもの
業者ごとに価格とサービス内容は大きく異なる。詳細を把握して予期せぬ追加費用を避けることが重要:
- EU Label Compliance:年額料金に製造者・EU責任者・製品識別・警告表示の必須ブロック、24言語翻訳、ベクターピクトグラム、1:1プルーフ、永久コード&公開記録、迅速納品が含まれる。修正や新製品追加も追加費用なし。製品テスト、CE表示、技術文書、法務相談は含まれない。
- GPSR-Sofort:製品単位の価格。印刷可能ラベル、添付文書、CSVテキストが含まれる。言語対応や修正対応は不明。
- Webinterpret:EU責任者、製品名、製品情報QRコード付きGPSRラベルを提供。言語や修正対応は問い合わせが必要。
- EUProof:第9条・19条準拠ラベルとEU・非EU製造者向けテンプレートを提供。詳細は非公開。
必要な追加サービス(修正、追加言語、コンサル等)が価格に含まれるか確認しよう。
隠れた費用と一般的な除外事項
多くの業者は追加費用や除外事項を問い合わせ時や細則にのみ記載。共通の除外事項は:
- 製品テスト、技術文書、CE表示、適合宣言は含まれず、表示内容の正確性は顧客責任。
- 国内のEPR、WEEE、バッテリー登録義務は別途対応が必要。
- 法的代理や相談は提供しない。EU Label Complianceは明確に法務相談なしと明記。
- QRコードは必須表示の代替不可。補足のみ許可。違反は指摘対象。
- 修正や新警告、住所変更は業者によって追加費用が発生。EU Label Complianceは無料で対応。
契約前に保証内容、除外事項、解約条件を確認。多くの業者は誤表示の責任を負わず、製造者・輸入者が責任を負う。
発注の流れステップバイステップ
- 製品情報の収集:製造者名・住所、EU責任者連絡先、製品識別番号、警告・安全情報を準備。
- 販売国と言語の決定:販売予定のEU各国を決定。Amazonなら24のEU公用語全てをカバー推奨。
- 業者へデータ送付:オンラインフォームやメールで情報を送信。EU Label Complianceは6桁コードで企業メール認証。
- レイアウトプレビュー確認:ラベルのプレビュー(EU Label ComplianceはPNG形式の1:1プルーフ)を確認し印刷承認。
- 印刷用ファイル受領:承認後、PDF、SVG、PNG形式の最終ファイルを受け取り、製品・包装・添付文書に貼付。
- 公開製品ページと永久コード(EU Label Compliance):製品ごとに永久コードと公開情報ページを作成。印刷後の警告や住所変更も追跡可能。
他業者はラベルのみ納品で公開ページや永久コードは提供しない場合が多い。
違反時のリスク・罰金・影響
GPSR表示義務違反は重大な影響を及ぼす。EUの市場監視当局は定期的に製品表示を検査。主なリスクは:
- 通関停止:EU責任者住所など必須表示がないと輸入時に止められる。
- Amazon販売停止:完全なGPSR準拠が販売条件。表示不足で販売停止や返品の対象に。
- 罰金・リコール:当局は罰金を科し、非準拠製品の回収や廃棄を命じる。罰金額は国ごとに異なる。
- 公的なネガティブ報告:多くの当局がリコール・指摘リストを公開。掲載は企業評判に長期的悪影響。
- 責任:表示の正確性は常に製造者・輸入者の責任。業者に委託しても免責されない。
特にEU責任者の表示欠如や販売国言語での警告不足が最も多く指摘され、重大な結果を招く。
判断マトリックス:誰が何を必要とするか
| もしあなたが… | 必要なもの… | 不要な場合… |
|---|---|---|
| EU外に拠点がありEUの消費者に販売する | EU責任者を含むGPSR準拠ラベル | EU製造者へB2Bのみ供給する場合 |
| EU製造者でAmazonで販売する | GPSR準拠ラベル、全必須表示、販売国言語の警告表示 | 業者にラベル作成を任せるB2Bのみの場合 |
| 単一のEU国内で販売する | 該当国の言語での警告表示 | 消費者向け販売がない場合 |
| EtsyやeBayのみで販売する | Amazon同様のGPSR準拠ラベル | 物理的製品を販売しない場合 |
このマトリックスは、EUの消費者向け販売者はほぼ全て完全なGPSRラベルが必要であることを示す。例外はB2BのみやGPSR対象外製品。
今すぐ始めるチェックリスト
- 製品がGPSR対象か確認(ほぼ全非食品消費財)。
- 製造者とEU責任者の住所を準備。
- 製品のロット番号やシリアル番号を特定。
- 警告表示・安全情報を全24言語分用意。
- 業者を選びデータを提出。
- レイアウトの完全性と可読性を確認。
- 出荷前に製品や包装にラベルを貼付。
- 全工程を記録し証拠を保管。
このチェックリストで今日から始め、指摘されやすいミスを防げる。
業者があまり言わないこと
- 多くの業者は誤表示・不完全表示の責任を負わず、製造者・輸入者が責任を持つ。
- QRコードは必須表示の代替にならず、補助的にのみ使用可能。
- 修正(新警告、住所変更など)は有料の場合があるが、EU Label Complianceは無料で対応。
- 言語要件の遵守は販売者の責任。全必要言語が含まれているか必ず確認を。
- 製品テスト、技術文書、CE表示、法的代理はどの業者も提供しない。
- 価格やサービス内容の透明性は業者により異なり、問い合わせが必要な場合もある。
実務シナリオ3例
- 米国SaaS企業がEU顧客向けハードウェア販売:EU責任者、全必須表示、24言語警告を含むGPSRラベルが必要。EU Label ComplianceやWebinterpretが対応。EU責任者住所は必須。
- 中国のAmazon販売者:EU責任者を指名しラベルに記載。GPSR-SofortやEUProofがテンプレート提供、EU Label Complianceは全市場対応。表示がないと通関停止やAmazon販売停止。
- 英国のオンラインショップがドイツ向け発送:EU責任者、ドイツ語警告表示を含むGPSRラベルが必要。単品価格のGPSR-Sofortか年額のEU Label Complianceを選択可能。ドイツのみならドイツ語警告で十分だが多国展開なら多言語が必要。
これらは企業規模や原産国に関係なく要件が適用されることを示す。業者選定は製品数、市場、サービス内容で決めるべき。
これが不要な場合
- 自社でラベルを作成する他の製造者や販売者への純粋なB2B供給
- EU外のみで販売される製品
- 食品、医薬品、医療機器(別規制対象)
よくある質問
Amazon向けGPSRラベルに必須の表示内容は?
製造者名・住所、EU責任者住所、製品識別(型番・ロット番号・シリアル番号)、販売国の言語での警告・安全情報。
必須表示の代わりにQRコードは使えますか?
いいえ。QRコードは補助的に使えますが、必須表示の代替にはなりません。製品本体、包装、添付文書に必須表示を明記する必要があります。
ラベルはどこに貼るべきですか?
優先的に製品本体。不可の場合は包装、それも不可なら添付文書に記載。順番は法令で定められています。
警告表示はどの言語で書く必要がありますか?
販売される各EU国の公用語で。Amazonでは24のEU公用語全てをカバーすることが推奨されます。
表示が不足するとどうなりますか?
通関で製品が止められたり、Amazonで販売停止、罰金、リコール、悪評公開のリスクがあります。
EU Label Complianceの印刷可能ラベルはどれくらいで届きますか?
認証コードと製品コードは即時、印刷用ファイルは通常数時間以内、中央ヨーロッパ時間15時前の注文なら当日中に納品されます。
EU外拠点でもEU責任者は必要ですか?
はい。EU責任者なしでEU市場に製品を出すことはできません。ラベルに住所を記載する必要があります。
製品テストやCE認証はサービスに含まれますか?
いいえ。業者はラベル作成のみで、製品テスト、CE認証、技術文書は含まれません。
発注の流れは?
製品情報・住所・警告を提供し、レイアウト確認後に印刷用ファイルを受け取ります。EU Label Complianceは公開コードも提供。
複数製品や市場はパッケージでカバーできますか?
EU Label Complianceは年額パッケージで無制限製品・市場をカバー。他業者は製品単位で課金が多いです。
修正や変更の費用は?
EU Label Complianceはパッケージに含まれます。その他は問い合わせや追加費用になる場合があります。契約前に確認してください。
EtsyやeBayなどのマーケットプレイスも義務はありますか?
はい。GPSRラベル義務はAmazonに限らず、EU内の消費者向け全マーケットプレイスに適用されます。
出典
- EU Label Compliance: GPSR-Etiketten Anforderungen — eulabelcompliance.com
- Webinterpret: GPSR-konforme Etiketten — support.webinterpret.com
- GPSR-Sofort: GPSR-Kennzeichnung — gpsr-sofort.de
- EUProof: GPSR-Etikett erstellen — euproof.com
- GetGPSR.eu: GPSR-Labelling Traceability Requirements — getgpsr.eu